4月13日、モイヤ・ブレナンが亡くなった。73歳。肺を病んでいたという。世紀の変わり目を境にほぼ洋楽とは無縁となった僕にとっては、『ウィスパー・トゥ・ザ・ワイルド・ウォーター』(1999年)、ことにその1曲目「フォロー・ザ・ワード」は、20世紀の音楽体験をしめくくる最後のまばゆい光だった。
このアルバムの記憶は、松平維秋の名と結びついている。彼の死は、1999年10月15日。『ウィスパー・トゥ・ザ・ワイルド・ウォーター』のリリースは、その数日後だった。モイヤはエンヤの姉だが、そのエンヤを嫌っていた松平さんがこのアルバムを聴いたらどんな感想を持っただろうと思ったものだ。彼にぜひ聴かせてあげたかった。
と同時に、疑う余地もない正真正銘の絶唱、アルバムの1曲目「フォロー・ザ・ワード」は、彼への追悼の歌とも感じられた。何日も涙しつつ聴き続けた。


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