「基本語」というものがある。これを教えてくれたのは、亡き立花実さんだった。
氏は書かれた。
「この地上には現在さまざまの口あたりのよい濾過された音楽が氾濫している。それは極めて影のうすいものなのでレッテルを貼ってその輪郭をはっきりさせなければうつろで坐りが悪いのである。この根なし草の音楽の語る言葉は派生語である。ジョン・コルトレーン・クインテットの語る言葉は基本語である」(「コルトレーンに接したよろこび」)
基本語を求める旅
本を読むこと、音楽を聴くことは、そんな基本語を求める旅のようなものだろう。旅というよりは巡礼か。
今日、たまたま開いた本の中にまさにその基本語を見つけた。
「我愛山時山愛主」
道元禅師による漢詩の一行。「私が山を大切にすると、山も私を大切にしてくれる」というのが、その意味だ。
僕自身を含めて、いつかは豊かな自然環境の中で生きたいと思う人は多い。しかし、自然を大切にする生き方をしなければ、自然は受け入れてはくれないだろう。そう思った。


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