MacにはTime Machineというデータ・バックアップ機能が標準で組み込まれていて、ハードディスクに記録された全データを1時間ごとに外付けの別HDに自動保存する。進行中の書籍制作のデータなど万が一にも消えたら取り返しのつかない事態になるから、一種の保険として重宝してきた。
ところが、そのTime Machineが1か月ほど前から不安定になった。「バックアップに失敗しました」というアラートが、頻繁に出るのだ。2台あるMacのうちメインで使っているのはMac-OS10.12、16年も前の古いシステムなので、さすがにまともな動作はできなくなってきたのだなと思っていた。
ところが一昨日、Macをスリープから復帰させると、画面には「ディスクの不法取り出しです」というアラートが。よく見ると、バックアップ用HDのアイコンが消えている。そうか、とやっと気づいた、パックアップ失敗の原因は、HDにありと。
そのあと、USBを抜いたり挿したりを繰り返すと、HDのアイコンは再度マウントされた。だが、ディスクを開くと、中身が空のフォルダが散乱している。これを見て、お役御免ということにした。
きわどく消滅をまぬがれた『ボブ・ディラン読本』
Macを使い始めたのは1990年の12月だが、当時のHDは不安定で、40Mb(Gbではない)の内蔵ディスクは2か月ほどでクラッシュした。復旧の目処が立たないので家の近くのMacショップで当時としては大容量の170Mbの外付けHDを買った。150,000円ほどだった。
以後はさしたるトラブルもなく何台も代替わりしたMacは動き続けたが、2012年になって再びクラッシュが起きた。幸いにも、進行中の書籍制作のデータをUSBメモリにコピーした直後だった。
制作進行中の書籍とは、ムック『ボブ・ディラン読本』(音楽出版社)である。後日、監修者の菅野ヘッケルにそのことをメールで伝えると、「Macのまるごとバックアップはとってなかったの? バカだなあ」と笑われた。
2012年12月、本は無事発行にこぎつけた。14年後のいまとなってはとうに品切れ絶版の1冊だが、ネットで検索すると、いくつかのサイトで在庫表示される。Amazonは中古本で580円。ブックオフではなぜか新本で、2,050円だ。

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