2026年1月18日日曜日

音の鳴らないオーディオ

 


 千葉市北部の花見川団地に越してきて、丸3年になる。

 1968年秋に入居が始まったここは、首都圏でも屈指の巨大団地。2024年の時点で賃貸5742戸、分譲1530戸を数え、総戸数は7272戸にのぼる。

 と書くとさぞや賑わい感のある団地と思われようが、どっこい、そうは問屋がおろさない。ざっと見て住民の6〜7割がわれら夫婦と同じく高齢者。団地内は杖をついて歩く人が多い。当然ながら、団地の巨大さとはうらはらに子どもたちの姿は少ない。結果、寂しく殺風景な町並みが眼前に広がることになる。

 団地のセンタースポットである商店街もまた、シャッターの降りた店舗が目立つ。


 そんな商店街だが、何度かリニューアルされてきて、見た目は悪くない。通りの中央には木製のテーブルと椅子がいくつも並べてある。歩き疲れた老人が一休みする場所かというと、そうでもない。数こそ少ないものの、子どもたちがソフトドリンクとお菓子を並べてミニパーティーをしていたりする。団地南の工場街で働く人たちだろう、中近東系とおぼしき外国人の複数の家族が団欒していることも多い。

 一方、ほぼ毎日の午後、テーブルにタブレットを据え、ギターを弾く中年白人のギタリストもいる。ギターはエレクトリック。練習なのか、曲作りでもしているのか、詳細はわからない。だが、表情穏やかな人で、時に子どもたちが並んで座っていることもある。その光景が、なんだか微笑ましい。


スイッチが入れられないオーディオ

 わが家の引っ越しは3LDKから3DKへの移住だった。それまで住んでいた八王子の公団住宅は花見川よりは少し後にできたものらしく、同じ6畳間でも実際の広さが違う。越してきて最初に手を付けたのは、スピーカーシステムの処分だった。置くスペースがないという単純な理由だ。

 それから3年、耳を病んだいまは、音楽を聴いて楽しむことができない。10㎝径のフルレンジを入れたコンパクトスピーカーとアンプはいまもあるが、かれこれ1年、アンプのスイッチは入れられていない。


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